多肉植物の栽培は基本を押さえると、さほど難しいものではありません。
成長期の違いで、夏型、春秋型、冬型と分類されていますが、基本をしっかりつかむことで、いくらでも応用はききますから、楽しく覚えて行きましょう。
お店でお気に入りの多肉植物を買ってきました。
さて、どこに置けばいいのでしょう?
そこで、まず気になる「置き場所」をどこにするといいのかをお話ししていきます。
Contents
多肉植物をまず新しい環境に慣らすこと
買ってきた多肉植物は生産者の手によって最善の環境で大事に育てられた物です。
本来、多肉植物は他の植物よりも環境の変化には強いはずなのです。
ところが、日に焼けてしまうことがあったり、根腐れを起こして悲しいことに枯れてしまうこともあるのです。
買ってきた多肉植物をいきなりベランダに出して、直射日光を当ててしまうことはNGです。
また、室内の机の上に置くこともお勧めしません。
新しい環境に慣らすために
1.直射日光を避けて、朝だけ日の当たる場所に置く。
2. 木陰、風通しの良い場所に置く。
以上を半月~1ヶ月程様子を見ながら育てます。
この間の水やりも気になりますが、基本は「表土が乾いて数日経ってから与える。」
ですから、半月ほどは、水やりを控えて、様子を見るのが良いでしょう。
多肉植物の置き場所のポイント
多肉植物を自宅の新しい環境にほぼ慣らすことができたでしょうか。
次は、置き場所を考えていきましょう。
ポイントは「日当たり」と「温度管理」です。
多肉植物の置き場所のポイント「日当たり」
多肉植物の成長には、光が必要です。
光が足りない場合は、株は徒長します。
反対に、強い日差しに当ててしまうと葉が日焼けを起こしたりして、傷んでしまいます。
葉が日焼けした状態とは、葉の表面に黒色、または茶色に変色した部分ができた状態です。
基本の考え方:秋から春までは、良く日に当てて育てましょう。夏は、強い日差しは避けて、少し遮光気味に育てましょう。日焼けを防ぐことが出来ます。
多肉植物の置き場所のポイント「温度管理」
多肉植物にも生育するのに最適な温度があります。
春や秋は多肉植物にとっても穏やかに過ごせる季節です。多肉植物にとって温度管理に気を付けなくてはならないのが、「夏」と「冬」なんです。
私たちの温度感覚などで判断せずに、きちんと温度計を使って計測することが大切になります。
夏の管理
冬型は夏に休眠期に入ります。春秋型は断水して休眠させます。
冬型、春秋型は遮光や風通しの良い所に置き、消耗させないように気を付けましょう。特に暑がりの種類には必要なら冷房も考えましょう。
夏型は風通しの良いひなたに置きましょう。
冬の管理
多肉植物にとって、冬の管理が種類によって違ってくるので気を付けなければなりません。
基本的に多肉植物は最低気温が5℃あれば、越冬はそのままで可能ですが、多くの種類は0℃以下になるとぷよぷよに腐ってしまいます。
夏型種は、冬は休眠期になります。お勧めは、日当たりの良い窓辺です。
ただし、一部には、最低気温が10℃~15℃以上必要とするものもあります。これらは室内で温度を掛けた方が良いでしょう。
センペルビウムやヒロテレヒュウムなどは高山帯・温帯~寒帯に生育する種類の為、耐寒性があり屋外でも大丈夫です。
冬型種は、冬に強いのでそのままの管理でかまわないと思っている方、それは違ので気を付けて!
冬型種は、冬は生育期なので、冬でも5℃~10℃の温度は必要になります。
置き場所は、日当たりの良い室内が良いかと思いますが、夜の気温が10℃ぐらいのままだと冬型種は勘違いして、休眠期の準備に入ってしまいます。屋内に置く場合は夜の気温に注意。
冬型種は、天気の良い昼間は屋外で冷たい空気に当てましょう。霜の降りる頃になると、夜は屋内に取り込むのを忘れないように。
春秋型は日当たりの良い窓辺に置いて大丈夫です。夏型種と同じでいいでしょう。
まとめ
名前の分からないものを購入してしまった!
そのような時は、まず窓辺に置いて様子を見てみましょう。
1週間ほど置いて、茶色く変色してきたら日差しがきつ過ぎます。日陰に移動します。
徒長してきたり、下葉が黄色くなったら、もっと明るい場所へ。
冬に購入したら、気温が10℃ぐらいのところに置きましょう。
徒長してきたら、高温に弱い種類。下葉が黄色くなってきたら、低温に弱い種類。ということが分かります。
姿かたちで判断できるようにもなってきますので、初心者のうちは、いろいろな種類に触れてみましょう。
まずは、多肉植物を環境に慣らすために、経験しながら育ててみましょう。
次回は水やりの方法をお話ししていきます。
今日も最後までご覧くださってありがとうございます。