ごきげんよう!
多肉植物は、もともと過酷な環境で自生しています。
だから、丈夫だし、どんな環境でも育てやすいのではと思ってしまっていませんか?
いえいえ、それでも枯らしてしまったりする経験のある方もいらしゃるはずです。
すくすくと上手に育てる為には、まず多肉植物の性質を知る必要があります。
性質をよく理解することが、多肉植物を元気に育てる第一歩になります。
Contents
多肉植物の生活型は3つに分かれる
多肉植物は過酷な環境で育っていることはお話ししました。
その姿は、多肉植物がその環境に順応するために、高さが10m以上になるものや、数mmしかないくらいの超小型のものまで様々です。
一方日本は温帯気候で春・夏・秋・冬と移り変わりがあります。
多肉植物の独特な性質を日本の気候に合わせて上手に育てる為に管理の仕方が考えられてきました。
そこで、主に3つの型に分けて管理すれば初心者も把握しやすいでしょう。
3つの型とは 成長期で分けられ、夏型・冬型・春秋型 になります。
多肉植物の夏型種
気温の高い季節に成長する種類が夏型になります。
生育温度は、20℃~30℃。
夏に生育し、春秋は生育が緩慢になり、冬は休眠。
代表的な種類: サンセベリア、アロエ、カランコエ、アロエ、アガベ、ユーフォルビア
多肉植物の冬型種
気温の低い時期に成長するのが冬型種です。
生育適温は、5℃~20℃。
冬に生育し、春秋は生育が緩慢になり、夏は休眠。
冬型だが、霜が降りるほどの寒さは苦手。
代表的な種類: コノフィツム、リトープス、アルギロデルマ、アエオニウム、オトンナ、プレイオスピロス
多肉植物の春秋型種
ほどほどの気温の時に成長するのが春秋型です。
生育適温は10℃~25℃
春と秋に生育し、冬は休眠します。
夏は断水して休眠させます。
代表的な種類:ハオルチア、エケベリア、セダム、センペルビウム、パキフィツム、ペペロミア
多肉植物の3つの生活型に当てはまらないもの
北半球の高山や亜寒帯が原産地の種類のセンベルビブム、カラフト産のセダム(タカスソウ)
などは高山植物扱いになります。
着生植物のチランジア、ディッキアなどは木や岩の上にくっついて育つので、コルクや木の板などに付けて育てます。
このように生活型に当てはまらないものもありますが、
3つの型のどれかに当てはめて管理することをお勧めします。
育てるのに慣れてしまえば、自分なりの管理法が見つかるはずです。楽しんで見つけていきましょう。
多肉植物の真冬の管理
多肉植物の多くは、故郷は亜熱帯地域です。
非耐寒性で0℃以下の温度に耐えられないので、日本で育てるうえで注意しなければなりません。
生活型が冬型=寒さに強い種 ではないので間違えないように注意しましょう。
冬型は生育適温が 5℃~20℃と比較的低温で育つタイプのことでしたね。
このように、勘違いすると真冬に戸外に出してしまって腐らせてしまったりと、残念なことになってしまいます。
生活型とは、便宜上、生育に適した温度を日本の四季に当てはめた呼び名でであることを覚えておきましょう。
春秋型のエケベリアは、最低気温0℃が限界です。
夏型のアデニウム、バキボディウムは5℃以下の低温で腐ってしまいます。
一方、北半球の温帯原産のベンケイソウやセダムの多くは耐寒性があり、0℃以下にも耐えられます。
また、センベルビウムなどはー20℃もの寒さに耐える事ができます。
このような耐寒性のある種類は、冬に暖めるとかえって徒長して腐ってしまいます。
多肉植物の着生種の管理について
木などに着生している多肉植物もあります。
チランジア、一部ラン科植物、アカネ科のミルコメディアなどが多肉植物になります。
これらの管理は着生ランと変わらない管理の仕方になります。
ヘゴやコルク、流木に縛り付けて根付かせたり、素焼きの鉢に水苔などで植えて根付かせたりします。
・風通しの良い所を好みます。
・水も必要とします。ヘゴ付けなら、毎日。水苔植えなら、2~3日に1回水やりをします。
・蒸れに弱い性質があります。
・成長期は屋外に出してやると良く育ちます。
・室内で育てる時は風を送ってやると良いです。
・夏の直射日光は避けて遮光をしてあげましょう。
・成長期には屋外に吊るして育てるのもありです。
多肉植物の生活型を知ることで管理しやすくなる
多肉植物はその成長期で
冬型・春秋型・夏型とに概ね分けられます。
それぞれ、生育温度が違うので、便宜上分けられているということも分かりました。
多肉植物は、その生活型にかかわらず、原産が亜熱帯か北半球かで耐寒温度が違うことも分かりました。
そして、管理の仕方で、耐寒性のあるものは暖かくすることで冬に腐りやすく、低温に弱いタイプは戸外で霜に当てたりすることで腐ったりすることも分かりました。
着生種も多肉植物の一つであるということも、意外でしたが、楽しめる幅が広がったのではないでしょうか。
次は購入した多肉植物の水やりの方法とか、置き場所などをお伝えします。
今日も御覧いただいてありがとうございます。